北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[平成25年度新発生病害虫]


だいおうのギシギシアブラムシ(新寄主)


 平成25年6月中旬、大樹町の露地栽培のだいおうの葉裏に、アブラムシが大きなコロニーを形成している事例が確認された。発生種は、成虫の形態によりギシギシアブラムシAphis rumicis (Linne) と同定された(鳥倉英徳氏同定)。本種の体色は黒褐色から黒色で光沢はなく、角状管と尾片も黒色である。尾片の長さは角状管と同じかわずかに短く、体はAphis属の中では比較的大型である。本種は、春から初夏にかけて自生するギシギシでも大きなコロニーを形成することが知られている。

(十勝農試)


写真 だいおうの葉に寄生するギシギシアブラムシ(十勝農試 三宅 原図)


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