北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[平成24年度新発生病害虫]


かんしょのイモキバガ(新寄主)


 平成24年7月、北斗市のかんしょ栽培ほ場において葉を折り曲げたり、重なり合う葉を綴り、その内部で葉の表皮を残して食害する幼虫が確認された。幼虫は頭と胸部が黒色で腹部が白色で背面に太い2条の黒褐色縦帯がある。羽化成虫は開張15~20mm、前翅が暗灰褐色、後翅が淡灰色の小型の蛾である。以上の形態的特徴より、発生種はイモキバガ Helcystogramma triannulellum (Herrich-Schäffer)と同定された。 本種は九州以北の日本各地に分布し、幼虫はかんしょ、ひるがおなどの葉を食害する。かんしょにおける被害は、平成22年に檜山管内江差町、厚沢部町でも確認されている。

(道南農試・檜山農業改良普及センター本所)

かんしょの葉を食害するイモキバガ幼虫(高田)

写真 かんしょの葉を食害するイモキバガ幼虫(技術普及課 道南農試駐在 高田氏 原図)



イモキバガ成虫(高田)

写真 イモキバガ成虫(技術普及課 道南農試駐在 高田氏 原図)


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