北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構


[平成23年度新発生病害虫]

さつまいものヒルガオトリバ(新寄主)

 平成239月、北斗市のさつまいも栽培ほ場において、新葉に体長11.5cmの緑色で刺毛のある幼虫が寄生し、葉を表面から食害しているのが確認された。羽化成虫によりヒルガオトリバEmmelina jezonica (Matsumura)と同定された。成虫は開長20mm前後、前翅は白鱗に黄褐色鱗が混ざり合って灰色にみえ、黒褐色鱗がまばらに混じる。翅頂近くの前縁、第2羽状翅の後縁、横脈上に黒褐色鱗のかたまりがある。本種は北海道から九州まで分布し、ヒルガオ、ハマヒルガオ、さつまいものヒルガオ科植物に寄生する。

(道南農試)

19ヒルガオトリバの幼虫・柿崎

写真 ヒルガオトリバの幼虫(道南農試 柿崎 原図)


新発生病害虫一覧へ戻る