北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成23年度新発生病害虫]
ばれいしょの紅色斑点病(病原菌の同定)
平成19年、オホーツク地方で市販された種ばれいしょの塊茎および檜山地方で収穫されたばれいしょの塊茎表面が紅色に着色する症状が発生した。その際、本病をPyrenochaeta sp. による紅色斑点病として提案したが、病原菌の形態的特徴、塩基配列、病原性を検討した結果、本菌をSetophoma terrestris (H.N. Hansen)Gruyter,Aveskamp & Verkleyと同定した。なお、S. terrestris はGruyter et al.(2010)が新たに定義した種名であり、Pyrenochaeta terrestris ならびにPhoma terrestris はその異名である。
(北見農試)
写真 塊茎の症状(道南農試 三澤 原図)
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