北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
昭和60年5月に池田町、7月に釧路市釧路町のハウス栽培のホウレンソウで、コナダニ類の寄生による被害が認められた。これまでにホウレンソウで問題となっている Tyrophagus similisと同様に被害程度は激しく、またその症状も展開葉が縮葉し、中心の葉は加害により小孔があくなど類似していた。本種はMycetoglyphus Fungivorus Oudemansと同定された(黒佐和義氏)。
外国ではマッシュルーム、セロリのくず、レタス・カブの腐った部分などから認められているが、日本では初記録である。なお、昭和61年3月に、池田町の同一ハウスで、前年より残っていたホウレンソウにも同種の寄生が確認された。