北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
61年9月下旬、黄熟期の飼料用トウモロコシが急に萎ちょうする病害が発生した。同様な症例はすでに昨年訓子府町、中標津町及び長沼町でもみられていたが、本年さらに帯広市においても発生し、この材料から病原菌を分離し、Pythium graminicolum Subramanianと同定した(佐藤 徹技官、北農試)
本症は本州で茎腐病と呼ばれるものと同一である。北海道での発生は現在までのところ民間の試作圃場の、しかも特定の数系統に限られている。優良系統の選定にあたっては本病発生の有無にも注意する必要がある
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