畑でジャガイモのウイルス病をチェック!
<RIPA法によるジャガイモYウイルスの簡易検定技術の確立>
   
 
イメージ画像です
 
 ジャガイモのウイルス病は、いもの部分へうつるため、たねいもはウイルス病に感染していないことが大事です。しかし、ウイルス病で最も発生の多いジャガイモのYモザイク病は、肉眼での見分けが難しく、たねいもの生産現場では病気のジャガイモの抜き取り作業に苦労しています(抜かないと周りにどんどんうつってしまいます)。
 そこで私たちは、植物体内にあるウイルスを調べる方法として近年開発されたRIPA法を実用化し、そのまま現場の畑で、短時間かつ正確に発病株を判定する技術を確立しました。検定手順は、写真1のとおりで、調べたい株の葉片(5mm角)をすりつぶし、検定ろ紙を葉汁と検定液につけるだけで、約10分で完了します。ジャガイモYウイルスに感染していると、写真2のような赤いバンドがはっきりと現れます。
 この検定法は、ジャガイモにつぼみが着く頃〜開花3週間頃まで有効で、これにより、実験室で行ってきたこれまでのウイルス検定法とほぼ同じ正確さで病気のジャガイモを判別することができます。
 
写真1(原寸60KB) 写真2(原寸48KB)
画像をクリックすると詳細または原寸の画像が見られます。
 
○RIPA法:(リパ法:Rapid Immunofilter Paper Assay:迅速免疫ろ紙検定法)1992年津田らによって開発された植物ウイルス病の検定法。専用の検定ろ紙(以下参照)の下端からウイルス液と検定液(以下参照)を展開させて、検定ろ紙上で抗原抗体反応を起こさせ、結果をバンド(写真1)として認識する方法。
○検定ろ紙:RIPA法で用いる検定用具。8×0.5pに裁断したガラス質ろ紙をプラスチックフィルムで補強し、一定位置に抗体感作白色ラテックス(ウイルス抗体を結合させた白色ゴム粒子)が固定してある。
○検定液:RIPA法で用いる赤色の検定試薬。抗体感作着色ラテックス(ウイルス抗体を結合させた赤色ゴム粒子)が使用濃度に希釈してある。
 
 
関連リンク  新技術発表会要旨  試験成績概要書
 
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