平成14年度 病害虫発生予察情報第9号 注意報第4号 平成14年6月14日 北海道病害虫防除所
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たまねぎのネギアザミウマの成虫寄生数および寄生株率が、例年になく早く増加しています。幼虫の発生も平年より2〜3半旬早く確認されています。
今後の気象は気温は高めで、日照時間・降水量ともに平年並と予報されていることから、幼虫も多発するものと予測されます。多発してからの薬剤防除は効果が劣るため、早めの防除を心がけましょう。
長沼町 | ||||||
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成虫数 (25株あたり) |
幼虫数 (25株あたり) |
寄生株率 (%) |
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本年 | 平年 | 本年 | 平年 | 本年 | 平年 | |
6.I | 7 | 0.0 | 0 | 0.0 | 24 | 0.0 |
6.II | 18 | 0.4 | 10 | 0.0 | 40 | 1.2 |
6.III | 19 | 1.8 | 37 | 5.1 | 60 | 10.4 |
低密度のうちに薬剤防除を開始する。寄生調査は20株の心葉3枚について行い、寄生株率が10%以上になったら、10日以内に5〜10日間隔の2回散布を実施する。追加防除は、寄生株率50%を目安に行う。
薬剤の選択は防除基準に準拠する。抵抗性の発達を防ぐため、異なる系統のローテーション散布を心がける。