平成13年度 病害虫発生予察情報 第13号

注意報第4号

平成13年7月26日 北海道病害虫防除所

(連絡先:予察課 Tel.01238(9)2080(内)323

     Fax.01238(9)2082)


アカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米多発の恐れ
基幹防除と予察に基づく追加防除の実施を!

7月の高温経過からアカヒゲホソミドリカスミカメ成虫の誘殺が増加傾向にあります。各普及センターにおける畦畔、雑草地等でのすくい取り調査では昨年より発生が少ない傾向にあるものの、今後も高温が見込まれていることから、出穂が始まっている水田内への飛び込み量が多くなることが予想されます。このため、カメムシの吸汁活動により斑点米が多発する可能性があります。
高温条件下ではカメムシの吸汁行動が活発化するとともに、飛翔活動も盛んになることから、薬剤散布による防除効果が確保しにくくなります。このため、薬剤散布の前後にすくい取り等を行い、水田内のカメムシ数を確認することが大切です。防除は、出穂期および7日後の薬剤散布を基幹(原則実施)として行い、その後の薬剤散布は間隔を7〜10日とし、散布予定日の2〜3日前にすくい取りを行い、20回振り当たり2頭(「ほしのゆめ」では1頭)を水準として要否を決めます。


  1. 発生地域  全道

  2. 発生程度  やや多

  3. 注意報発令の根拠
    1. 高温経過からアカヒゲホソミドリカスミカメの第2回成虫の発生が早まり、飛翔活動も高まって いることから、水田内への飛来量が多くなると見込まれる。
    2. 高温年ほど斑点米の発生が多くなる傾向が知られており、1カ月予報では気温は平年並と高温が それぞれ40%の確率と見込まれている。


  4. 防除対策
    1. 適切な防除を行うため、水田および畦畔等でのすくい取り調査を実施し、発生動向を把握する。
    2. 薬剤防除は出穂期と7日後に実施し、その後必要に応じて追加防除を行う。
    3. 薬剤防除にあたっては、品種と生育状況を考慮して実施する。また、葉いもちの発生が報告されていることから、いもち病の基幹防除である出穂期の薬剤散布を同時に行う。


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