平成13年度 病害虫発生予察情報 第10号

6月月報

平成13年7月11日 北海道病害虫防除所

(連絡先:予察課 Tel.01238(9)2080(内)323

     Fax.01238(9)2082)

 


前編 後編
気象概況
A.水稲
B.小麦
C.豆類
D.ばれいしょ

E.てん菜
F.りんご
G.たまねぎ
H.あぶらな科野菜

I.気象概況

──『高温・少雨・多照』気温の変動大、降水量の地域差大、月末に竜巻──

10〜12日に動きの遅い低気圧の影響で全道的にまとまった雨が降った他は、太平洋側では天気の崩れは小さく、高気圧に覆われて晴れたが多かった。このため室蘭では観測開始以来第2位の少雨となった。一方日本海側やオホーツク海側では周期的に気圧の谷や上空の寒気の影響を受けたため、気温の変動は大きく、オホーツク海側では多雨となった。なお、月末には竜巻が発生した。

上旬:1日は低気圧や気圧の谷の影響で曇りの所が多く、日本海側や太平洋側東部を中心に雨が降った。降水量は羅臼51ミリ、美瑛町白金44ミリ等、多い所で30〜50ミリ。2日は初め気圧の谷の影響で、日本海側やオホーツク海側を中心に弱い雨が降ったが、次第に晴れた。3日は上空に寒気を伴った低気圧の影響でほぼ全道的に雨が降り、日本海側で雷を観測した。4〜5日は初め低気圧の影響で所により雨が降ったが、その後は高気圧の張り出しに入り晴れた。6〜7日は太平洋側では気圧の谷の影響で曇りや霧となったが、その他は高気圧に覆われ晴れた。8日は高気圧に覆われ概ね晴れた。9日は初め高気圧に覆われて晴れた所もあったが、夜には気圧の谷の接近で雨が降り始め、南西部で雷を観測した。10日は低気圧の影響で全道的に雨が降り、太平洋側東部では雷を観測した。降水量は太平洋側の多い所で30〜50ミリ。

中旬:11〜12日は動きの遅い低気圧や寒気の影響で日本海側やオホーツク海側を中心に雨が降り、全道的に気温が低くなった。日降水量は多い所で、11日北部や東部、12日上川管内中心に30ミリ前後。13日は気圧の谷の影響で日本海側やオホーツク海側では曇って所々で雨が降ったが、太平洋側では晴れた。14日は冷たい高気圧に覆われ曇ったが、昼過ぎからは晴れた所が多かった。15〜17日は高気圧に覆われ概ね晴れた。なお、15日朝は内陸を中心に冷え込み、最低気温は弟子屈町川湯−0.9℃、稚内市沼川0.0℃等。18日は初め高気圧に覆われ晴れたが、気圧の谷が接近し北部や南西部では曇って雨の降った所があった。19日は日本海から北海道の南海上にのびる前線や気圧の谷の影響で全道的に曇りで雨が降った。20日は気圧の谷や上空の寒気の影響で、全道的に気温が低くなり、曇って雨や霧雨が降った。

下旬:21日は気圧の谷や上空の寒気の影響で曇って雨や霧雨が降った。22〜23日は高気圧に覆われ概ね晴れた。24日は高気圧に覆われ概ね晴れたが、日本海側では気圧の谷の影響で曇って雨の降った所があった。25日は初め北部やオホーツク海側で雨が降ったが、その後は高気圧に覆われ晴れて、東部の内陸では真夏日の所があった。26日は東部では晴れて真夏日の所もあったが、夜には気圧の谷の接近で南西部や北部で雨が降り出した。27〜28日は気圧の谷の中で大気の状態が不安定になった。このため27日は曇りで北部を中心に雨や雷雨となった所があり、28日は晴れて真夏日の所もあったが、午後には東部で雷雨となった所があった。日降水量は局地的に連日30ミリ前後。29日は上空に寒気を伴った低気圧の通過で大気の状態が不安定となり、芦別で1時間降水量51ミリを観測するなど内陸部を中心に雷を伴って短時間に30〜50ミリの激しい雨やひょうが降った。このため各地で停電や交通障害等の被害が発生し、北竜・秩父別町では竜巻による人的被害や家屋損壊等が発生した。30日は気圧の谷の影響でオホーツク海側や日本海側では曇りや霧雨となったが、太平洋側では晴れた。

気候表
  気温偏差 階級 降水比 階級 日照比 階級
北海道22地点平均 +0.6 84% 120%
太平洋側8地点平均 +0.8 42% かなり少 141% かなり多
オホーツク海側4地点平均 +1.4 131% 124%
日本海側10地点平均 +0.3 99% 101%



II.病害虫発生概況

A.水稲

1.いもち病(葉いもち)     発生期 やや早   発生量  並
各予察田における発生期は、さし苗では岩見沢市は平年より早く、大野町ではやや早〜並、比布町では「きらら397」で平年より早く、「ほしのゆめ」で平年並であった。本田では各予察田とも6月中には未発生であったが、7月に入って岩見沢市では平年より早く初発が確認された。
地点 品種名 さし苗初発 本田初発 平年数
本年 平年 本年 平年
大野町 きらら397 6月25日 6月28日 - 7月7日 1
しまひかり 7月6日 7月5日 - 7月14日 10
岩見沢市 キタヒカリ 6月18日 6月25日 7月6日 7月12日 10
きらら397 6月15日 7月5日 7月5日 7月28日 10
比布町 きらら397 6月20日 6月28日 - 7月18日 7
ほしのゆめ 6月20日 6月19日 - 7月15日 5

注)大野町のさし苗および比布町の「きらら397」のさし苗の平年数は4年。
  比布町の「ほしのゆめ」のさし苗の平年数は2年。

2.イネミギワバエ   発生量   少
大野町の予察田では、成虫すくい取り数は平年並であったが、産卵および被害は少なかった。
月半旬 大野町
成虫 産卵葉率 被害葉率
本年 平年 本年 平年 本年 平年
6.I 7.5 0.7 - 1.9 - 1.5
6.II 0.0 0.5 0.5 1.9 0.0 1.8
6.III 0.0 1.0 0 2.4 0.0 2.3
6.IV 0.0 12.5 0 0.4 0.5 2.2
6.V 5.0 10.8 0 0.2 0.1 0.9
6.VI 37.5 28.0 0 0 0.3 0.4

注)成虫は20回振り×5日分換算値を示す。
 

3.ヒメトビウンカ    発生量  並〜やや多
畦畔における成虫すくい取り数は、大野町では平年より多く、比布町では平年並、岩見沢市では平年より少なかった。水田に設置した黄色水盤における誘殺数は、大野町および比布町で平年より多く推移している。
ヒメトビウンカ 成虫すくい取り数
月・半旬 大野町 岩見沢市 比布町
畦畔 本田 畦畔 本田 畦畔 本田
本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
6・I 22.5 3.0 2.5 0.0 1.7 7.3 0.0 0.0 20.0 32.4 10.0 0.8
6・II 45.0 1.5 0.0 0.5 0.0 4.8 0.0 0.0 5.0 23.8 3.3 0.0
6・III 7.5 2.0 0.0 0.5 0.0 2.7  0.0 0.3 12.5 16.0 2.5 1.2
6・IV 0.0 1.0 0.0 1.0 0.0 1.4  0.0 0.0 0.0 4.8 1.7 1.5
6・V 0.0 0.5 0.0 0.3 0.0 0.4 0.0 0.7 0.0 2.5 2.5 1.0
6・VI 0.0 1.0 2.5 0.3 0.0 0.8 0.0 0.0 0.0 0.8 1.7 4.6

注)20回振り×5日間分換算値を示す。

4.イネハモグリバエ    発生量  少 
大野町の予察田ではごくわずかに幼虫の寄生が認められたが、岩見沢市・比布町の予察田では成虫・幼虫ともに確認されていない。

5.イネドロオイムシ    発生量  並
大野町の予察田では平年を大きく上回る発生量となっているが、岩見沢市および比布町では平年よりやや少なかった。
巡回調査によると、上川支庁管内の一部の地域で卵塊数がやや多くなっている。
 
月・半旬 大野町 岩見沢市 比布町
卵塊数 幼虫数 卵塊数 幼虫数 卵塊数 幼虫数
本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
6・I - - - - 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 1.3  0.0 0.0
6・II 32 2.2 1 0.0 1.0 1.0 0.0 0.0 1.0 3.4 0.0 0.0
6・III - - - - 1.5 3.6  0.0 0.7 2.0 9.4 0.0 4.4
6・IV 54 4.4 119 14.5 6.0 7.0  0.0 4.6 5.0 10.7 0.0 16.1
6・V - - - - 6.5 12.7 0.0 6.9 5.0 14.0 10.0 33.9
6・VI 23 5.1 591 30.2 11.0 10.7 33.5 26.7 - 8.0 - 79.9

注)25株当たりの寄生数を示す。

イネドロオイムシ卵塊数 巡回調査データ
支庁 普及センター 6月3半旬 6月6半旬
石狩 石狩中部
石狩南部
石狩北部
0.0
0.3
10.0
1.0
0.5
6.0
渡島 渡島中部
渡島南部
0.0
0.0
0.0
檜山 檜山南部
檜山北部
0.0
2.8
0.0
後志 中後志
北後志
0.0
2.8
0.0

空知 雨竜西部
空知西部
空知中央
空知東部
空知南西部
空知南東部
1.3
0.1
0.0
0.0
0.0
2.5
2.7
0.2
1.1

0.2
1.0
上川 旭川
士別
上川中央
大雪
富良野
名寄
0.0
3.1
0.0
0.0
7.7
2.0
0.0
1.7
0.7
0.0
23.3
5.7
留萌 中留萌
南留萌
0.8
0.8
2.8
0.8
胆振 東胆振 1.7 2.7
日高 日高西部
日高東部
0.0
0.0
0.3
1.1

注)25株当たりの卵塊数を示す。

7.フタオビコヤガ    発生量  並
 第1世代幼虫による被害は、比布町の予察田では平年より多めであったが、大野町および岩見沢市では平年よりも少なかった。第2回成虫はまだ誘殺されていない(平年:大野町7月1日、岩見沢市7月2日、比布町6月29日)。

8.アカヒゲホソミドリカスミカメ     発生期  早   発生量  並〜やや多
畦畔での第1回成虫の初発は、大野町で6月4日(平年:6月20日)、岩見沢市で6月1日(同6月13日)、比布町では6月7日(平年:6月15日)と平年より早かった。畦畔でのすくい取り数は、岩見沢市で平年よりも多く、大野町では平年並、比布町で平年よりも少なかった。ただし比布町では秋まき小麦畑でのすくい取り数が平年を大きく上回っている。
巡回調査によると、6月6半旬の畦畔・牧草・小麦畑におけるすくい取り数は上川支庁管内の一部で他地域よりも多くなっている。
アカヒゲホソミドリカスミカメ 畦畔すくい取り虫数
月・半旬 大野町 岩見沢市 比布町
成虫数 幼虫数 成虫数 幼虫数 成虫数 幼虫数
本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
6・I 2.5 0.0 0.0 6.3 3.3 0.2 6.7 21.9 0.0 0.2  0.0 8.1
6・II 0.0 0.5 5.0 0.0 20.0 2.5 22.5 11.5 3.3 0.6 0.0 2.4
6・III 7.5 1.5 0.0 1.3 8.3 9.2  1.7 13.2 0.0 0.9 0.0 1.9
6・IV 0.0 9.0 0.0 0.0 16.7 15.9  0.0 9.3 0.0 3.5 0.0 0.5
6・V 5.0 2.8 0.0 0.0 6.3 19.3 0.0 3.4 2.5 2.2 0.0 0.5
6・VI 0.0 3.5 0.0 1.3 10.0 6.0 3.3 1.6 0.0 2.5 0.0 0.0

注)20回振り×5日分の換算値を示す。

アカヒゲホソミドリカスミカメ 巡回調査データ
支庁 普及センター 6月6半旬
石狩 石狩中部
石狩南部
石狩北部
0.0
2.3
0.0
渡島 渡島中部 0.8
檜山 檜山南部 0.0
後志 中後志 0.5
空知 雨竜西部
空知西部
空知中央
空知南西部
空知南東部
0.7
1.3
2.0
0.2
1.5
上川 旭川
士別
上川中央
大雪
富良野
名寄
1.3
1.0
0.3
6.0
4.0
2.7
留萌 中留萌
南留萌
0.6
2.1
胆振 東胆振 0.0
日高 日高西部
日高東部
0.3
0.0
    注)調査地は畦畔・雑草地・小麦畑・牧草地など。
    捕虫網20回振り捕獲虫数の平均値を示す。

9.イネミズゾウムシ    発生期  発生量  並
成虫発生量および被害葉率は、比布町では平年より高いが大野町では平年並となっている。
 
月半旬 大野町 比布町
成虫 被害葉率 被害葉率
本年 平年 本年 平年 本年 平年
6.I - 0.3 - 5.0 0.6 0.5
6.II 4 0.0 5.7 7.6 7.0 1.2
6.III 0 0.8 6.4 8.3 6.9 1.2
6.IV 3 1.8 8.6 10.7 7.7 1.3
6.V 2 1.2 7.3 9.8 6.2 1.3
6.VI 0 3.2 4.2 7.9 3.1 1.9

注)成虫数は25株当たりの寄生数を示す。

    

B.小麦

1.うどんこ病      発生量  やや少〜並 
各予察ほにおける発生量は「チホクコムギ」では平年より多く、「ホクシン」ではほぼ平年並であった。巡回調査によると、一般ほでは、「ホクシン」で、石狩・後志・空知・上川・網走および十勝支庁管内で上位から2番目の葉の病葉率は10%以下であった。胆振支庁管内の「チホクコムギ」で上位から2番目の葉の病葉率が30%になったほ場が認められたが、全道的には平年よりやや少ない発生であった。
地点 項目 品種名   月・半旬 平年数
6・II 6・IV 6・VI
長沼町

チホクコムギ 本年 15.1 25.0 32.7 10
平年 19.2 24.9 25.9
ホクシン 本年 8.5 5.0 0.0 6
平年 1.9 2.9 1.9




チホクコムギ 本年 1.11 1.61 3.14 2
平年 2.82 2.43 3.15
ホクシン 本年 0.23 0.18 0.00 2
平年 0.10 0.08 0.00
訓子府町



チホクコムギ 本年 3.93 7.30 13.22 10
平年 4.37 4.04 6.17
ホクシン 本年 1.39 2.78 2.16 1
平年 3.47 2.66 1.59
芽室町



チホクコムギ 本年 6.10 13.69 19.95 1
平年 3.92 15.84 9.06
ホクシン 本年 1.09 1.26 0.83 3
平年 1.08 0.79 0.91



2.赤さび病     発生量   道央:やや多、道東・道北:並
予察ほでの発生量は長沼町(発病度)および芽室町では多く、訓子府町では品種によりばらつきがあった。巡回調査によると、一般ほでは、石狩支庁管内の一部および空知支庁管内で多発した。その他の地域では平年並の発生であった。
地点 項目 品種名   月・半旬 平年数
6・II 6・IV 6・VI
長沼町

チホクコムギ 本年 11.22 21.67 27.75 10
平年 2.38 9.11 17.30
ホクシン 本年 24.86 42.22 71.54 6
平年 9.84 31.60 54.03




チホクコムギ 本年 0.12 0.60 3.94 2
平年 0.14 3.96 7.86
ホクシン 本年 2.21 7.66 15.15 2
平年 1.96 16.16 22.25
訓子府町



赤銹不知1号 本年 0.06 0.04 0.92 10
平年 0.21 0.77 7.72
チホクコムギ 本年 0.00 0.01 0.07 10
平年 0.00 0.01 0.03
ホクシン 本年 0.09 0.34 1.60 1
平年 0.00 0.37 0.97
芽室町



チホクコムギ 本年 0.01 0.01 0.02 1
平年 0.00 0.00 0.01
ホクシン 本年 0.01 0.01 19.95 2
平年 0.46 2.24 7.83

赤さび病 巡回調査データ
支庁 普及センター 6月3半旬
石狩 石狩中部
石狩南部
石狩北部
0.0
0.3
44.0
後志 中後志 1.3
空知 雨竜西部
空知西部
空知中央
空知南西部
空知南東部
23.7
80.5
4.0
43.0
0.0
上川 旭川
上川北部
富良野
名寄
1.7
0.0
6.3
2.0
網走 北見
遠軽
網走
4.8
0.0
0.7
胆振 西胆振 0.0
十勝 日高西部
日高東部
十勝東部
十勝東北部
十勝南部
0.0
0.0
1.6
6.4
0.0

注)上から2番目の葉を調査、普及センター管内の平均値

3.ムギクロハモグリバエ    発生量 少
訓子府町の予察ほでは、成虫の発生期は5月28日と平年並で、発生量は少なく被害も少なかった。

4.ムギキモグリバエ    発生量 少
訓子府町の予察ほでは、発生は認められなかった。

5.アブラムシ類    発生量 少
訓子府町の予察ほでは、ムギヒゲナガアブラムシの発生量は平年より多く、ムギクビレアブラムシの発生は平年よりも少ない。



C.豆類

1.炭そ病(菜豆)    発生期  やや早   発生量  少
芽室町の予察ほでの茎葉の初発期は平年よりやや早く、発生量は少なく推移している。
地点 品種名   初発日 発病度 平年数
子葉 茎葉 6.II 6.IV 6.VI
芽室町 常富長鶉 本年 6月11日 6月17日  0  0.3  0.7 10
平年 6月13日 6月21日  0.5  2.4  5.7



D.ばれいしょ

1.疫病     発生期 やや早  発生量 −
大野町の予察ほでは平年より早い6月29日に初発が確認された。長沼町・訓子府町・芽室町の予察ほでは初発は確認されていない。巡回調査によると一般ほでは、網走支庁管内の一部で初発が認められたが、他の地域では発生が確認されていない。
 なお、疫病初発予測システム(FLABS)による各予察ほの初発予測結果は以下の表のとおりで、基準日到達以降も発病に好適な日が続いている。
地点 品種名 初発日 平年数 FLABSによる初発予測結果
本年 平年 萌芽日 基準日 予測初発日
大野町 男爵薯 6月29日 7月10日 10 5月16日 6月24日 7月10日
長沼町 男爵薯 - 7月18日 10 6月6日 6月24日 7月10日
紅丸 - 7月19日 10 6月1日 7月3日 7月17日
訓子府町* 男爵薯 - 7月15日 10 5月30日 7月2日 7月16日
紅丸 - 7月20日 10 5月30日 7月2日 7月16日
芽室町 男爵薯 - 7月14日 10 6月3日 7月3日 7月17日
紅丸 - 7月13日 10 5月28日 7月1日 7月15日

*アメダス地点は北見

2.アブラムシ類       発生量 並〜やや多
ジャガイモヒゲナガアブラムシの発生量は訓子府町では多めで、長沼町では平年並となっている。ワタアブラムシの寄生は少なく、モモアカアブラムシは平年並であった。
巡回調査によると、主な優占種はジャガイモヒゲナガアブラムシで、網走および十勝支庁管内の一部で寄生複葉率が高くなっている。
10株当たり寄生頭数
月半旬 ジャガイモヒゲナガアブラムシ モモアカアブラムシ
長沼町 訓子府町 長沼町 訓子府町
本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
6.I  2  0.3 0.0 -  0  0.0 0 -
6.II  2  1.0 0.0  0.2  0  0.1 0  0.0
6.III  1  1.8  0.5  0.4  3  0.1  0 0.0
6.IV  2  2.7  0.5  1.4  0  1.3  0 0.0
6.V  5  5.5  12.0  2.4  0  2.3  0  0.2
6.VI  1  6.0  10.0  3.3  0  1.6  1  0.1

ばれいしょのアブラムシ類寄生複葉率 巡回調査データ
支庁 普及センター 6月3半旬 6月6半旬 優占種
渡島 渡島中部 4.4 5.6 ヒゲナガ
檜山 檜山南部
檜山北部
0.0
0.0
5.3

ヒゲナガ
ヒゲナガ
後志 中後志 0.3 5.2  
空知 空知南東部 1.5 0.0 モモアカ
上川 士別
大雪
富良野
名寄
0.0
0.0
0.3
0.0
0.0
7.3
2.5
2.0
ヒゲナガ

網走 網走
清里
美幌
北見
0.0
0.0
0.0
5.6
39.8
0.0
0.0
7.8
ヒゲナガ


ヒゲナガ
十勝 十勝西部
十勝中部
十勝東部
十勝東北部
十勝南部
十勝北部
1.7
0.0
1.3
0.0
1.1
0.0
6.0
2.5
7.1
22.0
23.3
0.0
ヒゲナガ
ヒゲナガ




釧路 釧路北部 0.0 0.0  
根室 北根室 0.0 2.7  

後半(てんさい、りんご、たまねぎ、あぶらな科野菜)へ続く


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