平成12年度 病害虫発生予察情報 第6号
注意報第4号
平成12年4月27日 北海道病害虫防除所
(連絡先:予察課 Tel.01238(9)2080(内)323
Fax.01238(9)2082)
おうとう 幼果菌核病・灰星病
多発の恐れあり!
おうとうの幼果菌核病および灰星病は、春先が低温湿潤条件に経過すると多発する病害です。本年は融雪が遅く、湿潤な天候が続いています。前年収穫しきれず、樹上でミイラ果(感染源)となっている園地も見られます。
- 発生地域 全道
- 発生程度 多
- 注意報発令の根拠
- 両病害とも春先から開花期にかけての低温湿潤条件で子のう盤(キノコ)を形成し、感染源となる病害であり、本年は融雪が遅く、湿潤な天候が続いている。
- 普及センターからの報告によると各地とも園地の乾燥が進んでいないため、本病の感染に好適である。
- 防除対策
- 滞水する場所では、溝切りを行い園地の乾燥を図る。
- 幼果菌核病による葉腐れ症状は、見つけ次第摘み取り、花腐れへの病勢進展や開花中の柱頭感染への防止に努める。
- 病果を放置しておくと、病原菌が園地で越冬し、翌年の感染源となるので、摘み取りを徹底する。
- 薬剤防除では、初期防除に努める。薬剤に対する耐性菌の出現が懸念されるので、ローテーション散布を行う。
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