平成12年度 病害虫発生予察情報 第5号
注意報第3号
平成12年4月26日 北海道病害虫防除所
(連絡先:予察課 Tel.01238(9)2080(内)323
Fax.01238(9)2082)
園地乾かず、
りんごのモニリア病に注意!!
りんごのモニリア病は、春先が低温湿潤条件に経過すると多発する病害です。本年は雪解けが遅く湿潤な天候が続いており、園地の乾燥が進んでいません。このことから本年は本病が多発する恐れがあります。今後の天候に十分注意しながら薬剤散布や発病部の早期摘み取りを行いましょう。
- 発生地域 全道
- 発生程度 やや多
- 注意報発令の根拠
- 本病は春先の低温湿潤条件により多発する病害であり、本年は湿潤な天候が続いている。
- 普及センターからの報告によると、各地とも園地の乾燥が進んでいないため、本病の感染に好適である。
- 防除対策
- 融雪水が停滞する場所は、溝切りを行い表面水の早期除去により園地の乾燥を図る。
- 発芽当時から開花直前まで薬剤散布を行う。
- 葉腐れが確認された園地では、開花直前の薬剤防除には実腐れに効果のある薬剤を選択する。
- 近年多発した園地では、効果の高い薬剤を選択し、防除適期を失しないように注意する。
- 発病部は早期に摘み取り処分する。
- 実腐れは越冬して翌年の伝染源となるので、特に処分を徹底する。
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