平成12年度 病害虫発生予察情報 第2号

注意報第1号

平成12年3月28日 北海道病害虫防除所

(連絡先:予察課 Tel.01238(9)2080(内)323

     Fax.01238(9)2082)


融雪期遅れる。
小麦および牧草の雪腐病多発のおそれ。
融雪剤の再散布で早期融雪を!!

札幌管区気象台発表の3月21日付け3か月予報によると、根雪の終日は平年よりかなり遅れるところが多い見込みです。主な地点の平年差は以下のとおりです。

 融雪期が遅れると、小麦および牧草の雪腐病の多発生が懸念されます。融雪剤の散布による融雪の促進やほ場の溝切りによる融雪水の排除が有効です。  融雪剤を散布すると天気の良い日は1日に無散布の約2倍の雪が融けます。しかし、散布面が20p以上の新雪で覆われると融雪が停滞します。3月上〜中旬に融雪剤を散布したほ場では、その後の降雪により十分な融雪効果が発揮できない場合がありますので、散布後の降雪状況によっては再散布の必要があります。自分のほ場の雪を掘り融雪剤の散布面の上に積もった雪の量を確認することが大切です。

  1. 発生地域   全道(渡島、宗谷支庁は除く)

  2. 発生程度    多

  3. 注意報発令の根拠

    1. 根雪の終日が平年より10日〜20日遅くなると予報されている。
    2. 通常の融雪剤散布時期である3月上〜中旬以降に積雪が認められた。


  4. 防除対策

    1. ほ場の積雪・降雪状況に応じて、融雪剤を再散布し融雪を促進する。
    2. 融雪水がほ場に停滞するのを防ぐため、ほ場に溝切りをする。



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