上旬:1日は高気圧に覆われ概ね晴れた。2〜3日は発達した低気圧が北海道を通過したため太平洋側を中心に大雨となった。総雨量は登別157ミリ、えりも町目黒41ミリなど多い所で100〜160ミリ。4日は高気圧に覆われ太平洋側では晴れたが、北部やオホーツク海側では上空の寒気の影響で雨が降った。5日は弱い気圧の谷の影響で全般に曇って所々で雨が降った。6日は北部では朝の内気圧の谷の影響で雨や雷雨となり日中も曇ったが、その他は高気圧の圏内で概ね晴れた。なお、4〜6日の朝は晴れて冷え込み、内陸では気温が氷点下となった所があった。7日は北海道の北と南を低気圧が通過したため、北部や太平洋側では雨となったが、その他は概ね晴れた。8日は寒冷前線が通過し全道的に雷雨となった。雨量は北部と日本海側の多い所で20〜30ミリ。9〜10日は高気圧に覆われ全道的に晴れた。10日朝は内陸各地で最低気温が氷点下となった。
中旬:11日は低気圧が北海道西海上を北東進したため午後には全道で雨となった。翌朝までの雨量は南西部で一般に20〜50ミリ、多い所で70ミリ前後。12日は高気圧に覆われ、太平洋側東部の一部を除き晴れた。13〜14日は北海道の南と北を低気圧が通過したため13日の日中は概ね曇りで、その後各地で雨が降ったが、14日の午後には天気が回復した。15〜16日は初め北部とオホーツク海側では晴れたが、15日夜から16日朝にかけて寒冷前線が通過し雨や雷雨となった。通過後は東部では天気が回復したが、他の地方では寒気の影響でぐずつき、稚内と旭川では初雪を観測した。2日間の降水量は多い所で30〜40ミリ。17〜18日は冬型の気圧配置となり北部や日本海側などで雨や雪が降り、札幌や函館など13地点で初雪を観測。山間部では降雪量が20〜30センチ前後。東部は概ね晴れた。2日間の降水量は空知地方の多い所で30〜40ミリ。19日は高気圧に覆われ全道的に晴れた。20日は気圧の谷が通過し全道的に雨が降った。雨量は太平洋側の多い所で30〜60ミリ。下旬:21日は日本海側では天気が回復したが、東部では気圧の谷の影響で曇りや雨となった。22〜24日は初めオホーツク海側では晴れたが、22日夜から23日午前にかけて寒冷前線が通過したため全道で雨が降り、一部では雷を観測した。前線通過後も発達した低気圧や上空の寒気の影響で雨や雪が降ったが、東部の一部では晴れた。総降水量は北部の多い所で60〜80ミリ。25日は日本海側北部やオホーツク海側では低気圧の影響で曇りや雨となったが、その他では晴れた。26日の日中は高気圧に覆われ概ね晴れたが、夜から27日の朝方にかけ気圧の谷が通過し北部の一部で雨が降った。27日の日中は概ね曇りで、南西部では夕方に雨の降り始めた所があった。28日は発達した低気圧が南岸を通過し全道的に雨が降り、太平洋側中心に大荒れの天気となった。雨量はえりも町目黒126ミリなど東部や南西部で多くなった。29〜30日は、29日はオホーツク海側で終日雨が降り、他の地方も初め晴れたが前線の通過に伴い29日夕方から30日午前にかけて全道的に雨や雷雨となった。前線の通過後は日本海側を除き晴れた。2日間の降水量は多い所で30〜50ミリ。31日の日中は高気圧に覆われ概ね晴れたが、夜には各地で雨が降った。
気温偏差 | 階級 | 降水比 | 階級 | 日照比 | 階級 | |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道22地点平均 | +0.9℃ | やや高 | 114% | やや多 | 88% | やや少 |
太平洋側8地点平均 | +1.1℃ | やや高 | 134% | やや多 | 89% | やや少 |
オホーツク海側4地点平均 | +1.0℃ | やや高 | 127% | やや多 | 96% | 並 |
日本海側10地点平均 | +0.7℃ | やや高 | 93% | 並 | 85% | やや少 |
予察ほにおける初発は、長沼町では平年よりやや早く、訓子府町では平年より早かった。発生量は10月6半旬現在、平年並に推移している。
地点 | 品種 | 初発月日 | 発病度 | 平年数 | 病斑面積率 | 平年数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
長沼町 | チホクコムギ | 本年 | 10月7日 | 10.50 | 10 | 0.18 | 0 |
平年 | 10月9日 | 7.49 | - | ||||
ホクシン | 本年 | 10月7日 | 12.14 | 5 | 0.32 | 0 | |
平年 | 10月13日 | 10.92 | - |
地点 | 品種 | 初発月日 | 病斑面積率 | 平年数 | |
---|---|---|---|---|---|
訓子府町 | 赤銹不知1号 | 本年 | 10月15日 | 0.07 | 10 |
平年 | 10月21日 | 0.15 | |||
チホクコムギ | 本年 | 10月15日 | 0.06 | 10 | |
平年 | 10月20日 | 0.10 | |||
ホクシン | 本年 | 10月15日 | 0.05 | 0 | |
平年 | - | - |
地点 | 品種 | 初発月日 | 平年数 | 病斑面積率 | 平年数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
芽室町 | チホクコムギ | 本年 | 10月20日 | 1 | 0.03 | 0 |
平年 | 10月2日 | - | ||||
ホクシン | 本年 | 10月18日 | 1 | 0.02 | 0 | |
平年 | 10月2日 | - |
注)長沼町は窒素5割増。
発病度および病斑面積率は10月6半旬の値。
予察ほにおける初発は、いずれの地点においても平年より遅かった。発生量は10月6半旬現在、いずれの地点においても平年より少なく推移している。
地点 | 品種 | 初発月日 | 発病度 | 平年数 | 病斑面積率 | 平年数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
長沼町 | チホクコムギ | 本年 | 10月29日 | 1.04 | 10 | 0.02 | 0 |
平年 | 10月14日 | 6.85 | - | ||||
ホクシン | 本年 | 10月29日 | 1.45 | 5 | 0.02 | 0 | |
平年 | 10月16日 | 2.29 | - |
地点 | 品種 | 初発月日 | 病斑面積率 | 平年数 | |
---|---|---|---|---|---|
訓子府町 | 赤銹不知1号 | 本年 | 10月10日 | 0.07 | 10 |
平年 | 10月6日 | 4.06 | |||
チホクコムギ | 本年 | 10月8日 | 0.21 | 10 | |
平年 | 10月2日 | 9.95 | |||
ホクシン | 本年 | 10月10日 | 0.18 | 0 | |
平年 | - | - |
地点 | 品種 | 初発月日 | 平年数 | 病斑面積率 | 平年数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
芽室町 | チホクコムギ | 本年 | 10月12日 | 1 | 0.76 | 0 |
平年 | 10月7日 | - | ||||
ホクシン | 本年 | 10月12日 | 1 | 0.28 | 0 | |
平年 | 10月9日 | - |
注)長沼町は窒素5割増。
発病度および病斑面積率は10月6半旬の値。