平成11年度 病害虫発生予察情報 第10号

6月月報

平成11年7月 8日 北海道病害虫防除所

(連絡先:予察課 Tel.01238(9)2080(内)323

     Fax.01238(9)2082)



気象概況
A.水稲
B.小麦
C.豆類
D.ばれいしょ
E.てんさい
F.りんご
G.たまねぎ
H.あぶらな科野菜

I.気象概況

──『高温・少雨・多照』中旬を中心に顕著な高温・少雨──

 この期間は移動性高気圧に覆われて晴れの日が多く、気温はかなり高く経過し、稚内では月間日照時間の多い値が統計開始以来1位を記録した。周期的に気圧の谷も通過したが、7〜8日と24〜25日にまとまった雨が降った他は、天気のくずれは小さく、オホーツク海側を中心に降水量はかなり少なく経過した。

上旬:1日は高気圧に覆われ全道的に晴れて気温が上がり、遠軽で日最高気温が31.1℃など、網走管内の一部で真夏日となった。また、太平洋側の所々では霧となった。2〜3日は低気圧を含む気圧の谷が通過し、2日昼過ぎには南西部から雨となり、3日朝にかけて全道的に広がったが、通過後は南西部では晴れた。4日は気圧の谷の影響で曇って東部では霧となった。また、大気の状態も不安定となり、雷雨のところがあった。5〜6日は初め日本海側では気圧の谷の影響で霧雨となった。その後高気圧に覆われ日本海側北部やオホーツク海側では晴れたが、太平洋側では霧となった。また、南西部では6日夕方から気圧の谷が接近して雨が降った。7〜8日は北海道の南岸を通過した低気圧の影響で太平洋側を中心に雨が降った。2日間の総降水量は白老町森野40mm、登別37mmなど。9〜10日は高気圧に覆われ概ね晴れた。

中旬:11〜13日は移動性高気圧に覆われ概ね晴れたが、11日と13日は北海道の北を気圧の谷が通過し所々で曇って弱い雨が降った。14〜15日は北海道の北を通過した低気圧の影響で全道的に曇り、15日は太平洋側東部を除いて弱い雨が降った。なお、13〜14日には南から暖かい空気が入ったため気温は高く経過し、東部で真夏日を記録した所が多かった。日最高気温の高い地点は網走31.9℃(13日)、帯広33.0℃(14日)など。16日は寒冷前線が通過し、全道的に曇って雨が降り、雷の所があった。17〜18日は移動性高気圧に覆われ概ね晴れたが、オホーツク海側では曇って弱い雨の降った所があった。19日は北から冷たい高気圧に覆われて概ね晴れたが、オホーツク海側では霧雨が降った。20日は気圧の谷の影響で南西部を除き曇りで所々霧雨が降った。

下旬:21〜22日は、高気圧に覆われて概ね晴れた。 また、22日は気温が上がり、名寄で日最高気温が30.0℃の真夏日となった。23日は引続き高気圧の圏内で概ね晴れたが、太平洋側東部の海岸では曇りとなった。24〜25日は低気圧が通過し全道で雨が降った。特に24日は日降水量が登別164mm、白老町森野95mmなど、太平洋側で大雨となった。26日は弱い気圧の谷が残ったため、南西部で雨が降り、オホーツク海側では霧雨となったが、その他は概ね晴れた。27日も弱い気圧の谷の影響で全道的に曇り、北部や南西部では雨が降った。また、太平洋側では霧雨となった。28〜29日は高気圧に覆われてオホーツク海側や日本海側で概ね晴れたが、太平洋側では霧や霧雨となった。また、28日は大気の状態が不安定となり、白滝で46mmなど日中内陸で強い雨が降った。30日は低気圧が接近し、曇って昼前から南西部で雨が降った。

  気温偏差 階級 降水比 階級 日照比 階級
北海道22地点平均 +1.8 かなり高 53% やや少 118% やや多
太平洋側8地点平均 +1.7 かなり高 60% やや少 120% やや多
オホーツク海側4地点平均 +2.9 かなり高 32% かなり少 125% やや多
日本海側10地点平均 +1.5 かなり高 57% やや少 113% やや多

II.病害虫発生概況

A.水稲

  1. いもち病(葉いもち)  発生期  −(本田)   発生量  −
     予察田での発生期は以下のとおりで、さし苗では岩見沢市と比布町で平年より発生が早かった。本田では初発は認められていない。一般田でも発生は認められていない。
    地点 品種名 さし苗初発 本田初発 平年数
    本年 平年 本年 平年
    大野町 ほのか224 - (7月9日) - 7月17日 7
    しまひかり - (7月6日) - 7月16日 10
    岩見沢市 キタヒカリ 6月20日 6月25日 - 7月11日 10
    きらら397 6月18日 7月9日 - 8月2日 9
    あきほ 6月18日 6月22日 - 7月10日 2
    比布町 きらら397 6月15日 (7月4日) - 7月19日 5
    6月15日 7月2日 - 7月15日 5
    ほしのゆめ 6月15日 (6月22日) - 7月16日 3
    注)大野町のさし苗および比布町の「きらら397」のさし苗の平年値は3年間の平均値。
      比布町の「ほしのゆめ」のさし苗の平年値は1年間の平年値。

  2. ばか苗病   発生量  並

  3. 縞葉枯病   発生量   やや少

  4. イネミギワバエ   発生量   やや多
     大野町の予察田で多めの発生となっており、普及センターからの報告では、桧山支庁管内北桧山町、今金町で産卵数が多く、石狩支庁管内の浜益町で被害が目立っている。
    月・半旬 大野町
    産卵葉率 被害葉率
    本年 平年 本年 平年
    6・I 0.6 1.3 5.6 1.0
    6・II 1.2 1.2 5.3 1.6
    6・III 0 1.1 4.2 2.4
    6・IV 0.2 0.2 3.1 2.3
    6・V 0 0.2 1.1 1.1
    6・VI 0 0 0.1 0.5

  5. イネハモグリバエ   発生量   やや少
     近年発生は少なく、大野町、岩見沢市、比布町の予察田では成虫が確認されていない。大野町の予察田では平年より被害葉率は多めとなっているが、岩見沢市の予察田では被害は認められていない。

  6. ヒメトビウンカ   発生量   少
     越冬世代成虫の発生は早かったものの、比布町の水田でのすくい取りで確認できないほど発生が少ない。各普及センターからの報告でも1頭以下である。

  7. イネドロオイムシ   発生量  並      
     水田内における成虫の初発は、大野町では平年並であったが、岩見沢市、比布町では平年より遅くなった。各予察田での幼虫の発生は平年より早くなったが、発生量は平年並となっている。

  8. フタオビコヤガ   発生量   並
     第1世代幼虫による被害葉率は、大野町では平年より少なかったが、岩見沢市および比布町ではほぼ平年並であった。第2回成虫の発生期は、大野町で6月26日(平年:7月1日)と平年よりやや早くなっている。

  9. アカヒゲホソミドリカスミカメ   発生期  やや早   発生量   並
     畦畔での第1回成虫の初発は、大野町で6月14日(平年:6月19日)と平年よりやや早かったものの、岩見沢市と比布町では平年並であった。畦畔でのすくい取りでは、岩見沢市で少なく、大野町で平年並、比布町で多めとなっている。

  10. イネミズゾウムシ   発生量  並
     大野町の予察田では、畦畔における発生期は6月4日(平年:5月29日)と平年より遅かったが、本田における発生期は6月4日(平年:6月17日)と早かった。水田でのすくい取りでは成虫発生量はほぼ平年並であるが、比布町で被害葉率が平年より多めとなっている。

B.小麦

  1. うどんこ病   発生量   並
     長沼町の予察ほでの発生量はやや多、訓子府町および芽室町では平年より少発生に推移している。普及センターからの報告によると、上川支庁および十勝支庁管内の一部で多発した他は、平年並の発生である。
    地点 項目 品種名   月・半旬 平年数
    6・II 6・IV 6・VI
    長沼町


    赤銹不知1号 本年 1.9 10.1 7.7 10
    平年 2.6 3.5 3.9
    チホクコムギ 本年 17.5 34.2 23.8 10
    平年 16.6 22.4 22.4
    ホクシン
    本年 2.7 5.1 0.0 4
    平年 1.1 2.3 2.9




    赤銹不知1号 本年 0.03 0.77 0.37 0
    チホクコムギ 本年 1.54 2.81 1.97 0
    ホクシン
    本年 0.10 0.10 0.00 0
    訓子府町 赤銹不知1号 本年 2.82 0.44 0.84 10
    平年 2.47 2.93 2.91
    チホクコムギ 本年 3.79 3.97 6.33 10
    平年 5.74 7.11 8.35
    芽室町
    ホクシン
    本年 0.38 0.23 0.15 1
    平年 0.92 0.65 0.88

  2. 赤さび病     発生量 やや多
     長沼町および芽室町の予察ほでの発生量は多発生であった(6月21日付 注意報発表)。普及センター等からの報告によると、空知支庁、上川支庁、留萌支庁、十勝支庁および網走支庁管内の一部で多発した。
    地点 項目 品種名   月・半旬 平年数
    6・II 6・IV 6・VI
    長沼町


    赤銹不知1号 本年 12.3 24.5 28.8 10
    平年 14.4 27.9 45.8
    チホクコムギ 本年 9.6 39.2 51.6 10
    平年 1.4 3.8 9.2
    ホクシン
    本年 20.6 70.7 82.5 4
    平年 4.1 15.2 37.3




    赤銹不知1号 本年 0.54 2.77 5.27 0
    チホクコムギ 本年 0.17 6.87 10.49 0
    ホクシン
    本年 3.03 19.55 17.76 0
    訓子府町 赤銹不知1号 本年 0.03 0.08 0.97 10
    平年 0.24 1.30 10.08
    チホクコムギ 本年 0.00 0.06 0.14 10
    平年 0.00 0.01 0.01
    芽室町
    ホクシン
    本年 0.78 3.93 13.07 1

  3. ムギクロハモグリバエ   発生量   やや少
     訓子府町の予察ほでは、成虫の発生期は平年並であるものの、発生量は少なく被害も少なめとなっている。 >
  4. ムギキモグリバエ   発生量   やや少
     訓子府町の予察ほでは成虫は確認されていない。

  5. アブラムシ類   発生量  やや少
     訓子府町の予察ほでは、ムギクビレアブラムシ、ムギヒゲナガアブラムシとも発生量は平年より少ない。

C.豆類


  1. 炭そ病(菜豆)   発生期   遅   発生量  少
     芽室町の予察ほの菜豆では、茎葉の初発が7月4日(平年:6月20日)と平年より遅かった。
    地点 品種名   初発日 発病度 平年数
    子葉 茎葉 6・II 6・IV 6・VI
    芽室町 常富長鶉 本年 6月13日 7月4日 0.0 0.0 0.0 10
    平年 6月13日 6月20日 1.0 2.5 8.9

D.ばれいしょ

  1. 疫病     発生期  −   発生量  −
     各予察ほともまだ初発が確認されていない。一般ほでは、胆振支庁管内の早出しばれいしょで、一部多発となった。
    地点 品種名 初発日 平年数
    本年 平年
    大野町 男爵薯 - 7月9日 10
    長沼町 男爵薯 - 7月13日 10
    農林1号 - 7月14日 10
    訓子府町 男爵薯 - 7月18日 10
    紅丸 - 7月24日 10
    芽室町 男爵薯 - 7月14日 10
    紅丸 - 7月13日 10

  2. アブラムシ類       発生量  やや多
     長沼町および訓子府町の予察ほでは、ジャガイモヒゲナガアブラムシの発生量は多めとなっている。モモアカアブラムシは発生期は早かったものの、発生量は少ない。
    月・半旬 ジャガイモヒゲナガアブラムシ モモアカアブラムシ
    長沼町 訓子府町 長沼町 訓子府町
    本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
    6・I - 0.3 0.0
    -
    - 0.0 0
    -
    6・II 0 1.3 1.0 0.0 0 0.2 0 0.0
    6・III 0 2.3 2.5 0.0 0 0.1 0 0.0
    6・IV 2 2.1 4.5 0.9 1 1.6 0 0.0
    6・V 9 4.6 7.0 1.6 6 2.1 0 0.0
    6・VI 18 4.4 12.5 3.1 0 1.9 0 0.1

E.てんさい


  1. ヨトウガ    発生量 並
     大野町の予察灯では、成虫の誘殺は5月23日(平年:5月27日)とやや早かったものの、訓子府町および芽室町では平年並であった。被害はほぼ平年並となっている。

  2. テンサイトビハムシ  発生量 並
     訓子府町、長沼町の予察ほでは、成虫の発生期は平年並で、被害はやや少から平年並であった。

  3. テンサイモグリハナバエ   発生量 やや多
     訓子府町、長沼町の予察ほでは発生が少なかったが、芽室町の予察ほでは多発で、十勝支庁管内では多めの発生となっている。
    テンサイモグリハナバエによる被害葉率
    月・半旬 長沼町 芽室町 訓子府町
    本年 平年 本年 平年 本年 平年
    6・I 0 0.0 0.4 0.0 0 0.0
    6・II 0 0.2 1.7 0.3 0 0.0
    6・III 0 0.2 22.6 1.1 0 0.9
    6・IV 0 0.4 30.6 3.2 0 2.4
    6・V 0 0.9 35.7 4.9 0 9.2
    6・VI 0 0.9 40 6.6 0 11.1

F.りんご

  1. モニリア病(実腐れ)  発生期  並   発生量   少
     葉腐れは多めの発生であったが、実腐れは少なかった。

  2. 黒星病    発生期  やや早   発生量   並
     長沼町の予察園での発生は平年よりやや早く認められた。現在までの発生量は予察園では平年より多めに推移している。一般園では、平年並の少発生である。
    地点 品種名   初発日 病葉率(%) 平年数
    6・I 6・II 6・III 6・IV 6・V 6・VI
    長沼町 スターキング 本年 5月29日 4.7 6.8 28.2 39.8 46.5 51.7
    10
    平年 6月1日 4.6 4.6 9.6 8.3 16.6 20.7
    ふじ
    本年 5月29日 3.5 5.8 21.3 21.9 33.0 35.3
    2
    平年 5月31日 5.1 7.8 11.5 21.4 28.7 35.8

  3. 斑点落葉病    発生期  早   発生量   並
     長沼町の予察園での発生は平年より早く認められた。発生量は平年並に推移している。一般園では、平年並の少発生である。
    地点 品種名   初発日 病葉率(%) 平年数
    6・II 6・IV 6・VI
    長沼町 スターキング 本年 6月10日 0.0 1.9 4.0 5
    平年 6月28日 0.0 0.3 5.1

  4. ハダニ類        発生量  並  
     長沼町の予察園における発生量はリンゴハダニ、ナミハダニとも平年並に推移している。

  5. ハマキムシ類      発生量  並
     一般園では落花後の花そう被害は平年並であった。長沼町の予察園のフェロモントラップ誘殺数では、リンゴモンハマキ、コカクモンハマキとも平年より多い発生となっているが、余市町・仁木町の一般園での発生は少なめである。
    フェロモントラップによるハマキガ類誘殺数
    月・半旬 リンゴモンハマキ リンゴコカクモンハマキ
    長沼町 余市町 仁木町 長沼町 余市町 仁木町
    本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
    6・I 0 0 0.0 0.0 0 0.0 0 0 0.0 0.0 0.0 0.1
    6・II 0 0 0.0 0.0 0 0.0 0 1 0.0 0.6 0.0 0.9
    6・III 0 1 0.0 0.3 0 0.2 0 12 0.0 7.6 0.0 5.4
    6・IV 0 7 0.0 0.5 0 0.4 34 26 1.7 9.6 1.1 9.9
    6・V 48 15 0.6 1.5 0 1.5 124 43 4.1 10.0 2.9 8.6
    6・VI 152 25 1.4 0.6 0 0.5 167 64 7.1 24.4 5.0 21.3

  6. キンモンホソガ     発生量  多
     長沼町の予察園における第1回成虫の最盛期は6月2日(平年:5月27日)と遅かったが、第2回成虫の最盛期は6月30日(平年:7月6日)と早まった。被害はほぼ平年並である。一般園での誘殺数は余市町で昨年より少なく、仁木町で平年並となっている。

  7. モモシンクイガ     発生期  やや遅  発生量  やや少
     長沼町の予察園におけるフェロモントラップによる誘殺始めは6月28日(平年:6月25日)とやや遅く、誘殺数は少なかった。余市町・仁木町の一般園においても誘殺数は少なめである。
    フェロモントラップによるキンモンホソガ・モモシンクイガ誘殺数
    月・半旬 キンモンホソガ モモシンクイガ
    長沼町 余市町 仁木町 長沼町 余市町 仁木町
    本年 平年 本年 前年 本年 前年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
    6・I 5 6.2 0.0 0.0 39.0 1.0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.1
    6・II 0 1.5 0.0 0.0 6.0 0.0 0 0.0 0.8 0.1 0.0 0.3
    6・III 0 0.8 0.0 13.6 2.5 17.1 0 0.0 1.9 0.5 0.0 0.3
    6・IV 0 0.6 0.6 12.3 3.4 70.3 0 0.4 0.4 1.3 0.6 2.8
    6・V 42 15.1 0.7 32.7 112.7 120.9 0 4.6 0.6 1.3 1.9 3.5
    6・VI 152 62.9 0.7 117.9 276.4 181.4 3 9.2 1.4 2.5 3.6 5.4

G.たまねぎ

  1. 白斑葉枯病      発生期  やや早〜並   発生量   並
     長沼町の予察ほでは6月10日に初発が認められ、訓子府町では未発生である。現在の長沼町の予察ほにおける発生量は平年より多めに推移している。普及センターからの報告によると、一般ほでは未発生である。
    地点 品種名   初発日 発病度 平年数
    6・II 6・IV 6・VI
    長沼町
    スーパー北もみじ 本年 6月10日 3.0 4.5 17.5
    10
    平年 (6月20日) 0.4 1.1 8.5
    訓子府町 スーパー北もみじ 本年
    -
    0.0 0.0 0.0
    5
    平年 (7月2日) 0.0 0.0 2.2
    注)長沼町の初発期の平年値は「空知黄」8年、「ウルフ」1年、「スーパー北もみじ」1年。
      訓子府町の平年値は「北もみじ86」3年と「スーパー北もみじ」2年。

  2. ネギアザミウマ     発生期(幼虫)  やや早  発生量  少
    長沼町および訓子府町の予察ほとも発生量は少ない。訓子府町の予察ほにおける幼虫の発生期は6月3半旬(平年:6月4半旬)とやや早かった。
    25株当たり寄生数
    月・半旬 長沼町 訓子府町
    成虫 幼虫 成虫 幼虫
    本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
    6・I 0 0 0 0 0
    -
    0
    -
    6・II 1 1 0 0 1 3 0 1
    6・III 1 3 0 12 1 8 2 1
    6・IV 1 7 0 16 9 22 8 3
    6・V 1 11 0 79 12 95 5 56
    6・VI 2 27 0 105 31 128 73 184

H.あぶらな科野菜

  1. コナガ         発生量  多
     フェロモントラップによる雄成虫の誘殺数は、長沼町および大野町とも平年より多く、幼虫数も平年より多い(6月2日付 注意報発表)。
    月・半旬 フェロモンによる誘殺数 10株当たり寄生幼虫数
    長沼町 大野町 長沼町 大野町
    本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
    6・I 132 49 140 48        
    6・II 147 45 168 40 2 3 141 20
    6・III 477 45 89 38        
    6・IV 224 63 28 28 16 12 479 32
    6・V 103 42 39 38        
    6・VI 105 43 223 63 71 9 878 54

  2. モンシロチョウ   発生量(幼虫)  多
     長沼町および大野町の予察ほにおける6月の成虫発生量は少ないものの、幼虫の発生量は多かった。しかし、下旬には急減している。
    月・半旬 成虫数 10株当たり寄生幼虫数
    長沼町 大野町 長沼町 大野町
    本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
    6・I 2 1     0 4    
    6・II 2 2 1 1 1 6 16 2
    6・III 0 2     12 4    
    6・IV 2 3 0 2 18 6 21 7
    6・V 0 3     16 5    
    6・VI 0 3 2 13 3 5 1 9



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