平成11年度 病害虫発生予察情報 第8号

注意報第3号

平成11年6月 21日 北海道病害虫防除所

(連絡先:予察課 Tel.01238(9)2080(内)323

     Fax.01238(9)2082)


小麦赤さび病がホクシンで急激に増加
止葉での発生に注意

 6月に入ってからの高温で小麦赤さび病がホクシンで急激に増加しています。
 小麦赤さび病は高温少雨の気候が発生を助長します。6月18日発表の1か月予報(札幌管区気象台)では、6月19日から向こう1か月の気温は平年並み、降水量は平年並みと予想されています。
 普及センターの調査によると特に上川支庁管内で多い傾向があります。また、中央農試および十勝農試のほ場でも6月2半旬〜6月4半旬にかけて急激に伸展しています。
 赤さび病の発生が見られるほ場では、薬剤の選択に気をつけて防除を行いましょう。

  1. 発生地域   全道
         
  2. 発生量    やや多
         
  3. 注意報発令の根拠
    1. ホクシンは、チホクコムギに比べて赤さび病にやや弱く、上位葉に伸展するのが早い。
    2. ホクシンで近年発生程度が高まってきている。
    3. 本病は高温少雨により助長される病害で、6月に入ってからの晴天で急激に伸展している。

      長沼町および芽室町における予察ほでの推移
      品種
      ホクシン
      長沼町芽室町
      6月2半旬6月4半旬6月2半旬6月4半旬
      病斑面積率止葉次葉止葉次葉止葉次葉止葉次葉
      0.161.6319.118.470.040.61.14.17

    4. 普及センターからの報告によると富良野市で多めの発生となっている。

  4. 防除対策
    1. 赤さび病は下位葉から上位葉へと伸展するが、下位葉での発生は被害とはならない。止葉に本病が多発すると減収する。赤さび病が止葉に発生しているほ場では、直ちに防除を行う。
    2. 赤かび病との同時防除を行う場合には、薬剤の選択に注意する。


病害虫発生予察情報一覧へ戻る
ホームページへ戻る