平成11年度 病害虫発生予察情報 第6号注意報第2号平成11年6月 2日 北海道病害虫防除所(連絡先:予察課 Tel.01238(9)2080(内)323 Fax.01238(9)2082)
りんご凍害多発
腐らん病の発生に注意
りんごの腐らん病は、凍害により感染が助長される病害です。昨年は11月下旬に急激に低温となった地域が多く、その影響により本年りんごに凍害が多発しています。凍害により生じた傷や枯れた枝などは本病原菌の侵入門戸となり感染が増加します。本病の胞子は年中飛散し、今後も感染する恐れがあるので、園内の病原菌密度を下げるよう、適正な管理を行いましょう。
- 発生地域 全道
- 発生量 やや多
- 注意報発令の根拠
- 本病は凍害により発病が助長される病害であり、本年は凍害が多発している。
- 普及センターからの報告によると仁木町で多めの発生となっている。
- 本病は近年、多発傾向にある。
- 防除対策
- 被害部は完全に削り取り薬剤を塗布する。7月になると病斑を発見しずらくなるので削り取りは早期に行う。
- 除去した被害部および剪定枝は放置せずに処分する。
- 剪定の切り口および風雪害の裂傷部にはゆ合剤を塗布する。
- 病斑を除去してもその周辺から再発する可能性があるので注意する。
- 感染後2〜3年経過して発病する場合もあるので、来年度以降も被害部の早期発見に努める。
- 休眠期に薬剤散布を行う。
- 他県では、チオファネートメチル水和剤またはベノミル水和剤を摘果後の果柄感染防止のために、基準薬剤に加用して散布するよう指導している。
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