発生予察用語の定義および使用法

平年値

平年値の定義
病害虫の発生時期、発生量、発生面積の平年値は、原則として過去10か年の平均とする。

平年値との比較
時期

早い 平年値より6日以上早い
やや早い 平年値より3~5日早い
平年並 平年値を中心として前後2日以内
やや遅い 平年値より3~5日遅い
遅い 平年値より6日以上遅い


多い 「やや多い」の外側10%の入る幅
やや多い 「平年並」の外側20%の入る幅
平年並 平年値を中心として40%の度数の入る幅
やや少ない 「平年並」の外側20%の入る幅
少ない 「やや少ない」の外側10%の入る幅

発生期

病害
・初発期とは、対象病害の病徴が初めて認められた日・半旬・旬をいう。平年値の日付は四捨五入する。
・発生期とは、平年と比較した発生の早晩(遅、やや遅、並、やや早、早)をいう。
・最盛期(増大期)とは、対象病害の病徴の進展が最も著しく認められた日・半旬・旬をいう。最盛期が2か所あった場合は最初の方とする。
・平年値は最盛期のそのものの値を平均する。ただし、発病度の平年値の推移では、最盛期を示さない。

虫害
1.見取り調査、すくい取り調査等
・初発期とは、当該世代の対象害虫または被害が初めて認められた月日・半旬・旬をいう。すくい取り調査等においては、初めて対象害虫が捕獲された日をいう。
・調査対象株で発生・被害が認められなかったとしても、調査ほ場内や同一条件の周辺ほ場で対象害虫・被害を認めた場合には、その日またはその日の属する旬・半旬をもって初発期とする。
・最盛期とは、当該世代の対象害虫が最も多く認められた調査日・旬・半旬をいう。すくい取り調査等においては、対象害虫が最も多く捕獲された日をいう。
・終息期とは、当該世代の対象害虫を最後に認めた調査日・旬・半旬をいう。すくい取り調査等においては、対象害虫を最後に捕獲した日をいう。食害等を調査する場合は、当該世代の対象害虫による被害の進展が停止した調査日・旬・半旬とする。
2.予察灯、フェロモントラップ調査等
・初飛来日とは、その害虫が予察灯に初めて誘殺された日をいう。
・最盛日とは、連続5日間の誘殺数合計が最多となった期間の中心日をいい、最盛半旬とは半旬内の誘殺数が最多の半旬をいう。
・50%誘殺日とは、初飛来からの誘殺累積数がその世代の総誘殺数の50%を越えた日をいう。
・終息日とは、その世代の最終の誘殺を認めた日をいう。
・世代と世代との間の 誘殺が断絶せず両世代を明確に区別しがたいときは、飛来終期と思われる時期において連続5日間の誘殺数の合計の移動平均が最少となった時の中心日を前の世代の終息日とし、その日の誘殺数の1/2は前の世代の誘殺数とみなす(同日の誘殺数の1/2が、0.5の端数を生じる場合は、その端数は前世代に繰り入れる)。
・なお、飛来終期の誘殺曲線に2以上の谷を生じた場合には、原則として移動平均が最少となる日を終息日とし、これと異なった判定をした場合には、判定方法とその理由を成績に付記する。