北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
昭和63年7月中旬に新得町のしいたけ栽培農家のハウス1棟で、ダニ発生が確認された。その後、8月下旬から急激に増殖し9月上旬には、
しいたけの子実体およびほだ木に寄生し、まったく生育が止まってしまった。さらに、まだ子実体が出ていないほだ木にも寄生し、菌糸の発育が抑制され、収穫皆無となった。
このダニはオンシツケナガコナダニ(Tyrophagus neiswanderi JOHNSTON et BRUCE)と同定された。本種はこれまで温室およびハウス内でのみ発生し、キュウリで被害が認められている。